1990年代
1990
1990年(平成2年)3月
会社・事業所
鳴門営業所を開設
1990年3月22日、徳島県内の第2拠点として「鳴門営業所」を開設しました。徳島市場での占有率ナンバーワンを目指し、倉庫を持たない無在庫店舗としてスタートしました。
担当エリアは鳴門市と板野郡を中心に、兵庫県淡路島の一部までをカバー。当時は鳴門市や板野郡に競合が集中していましたが、小回りをきかせた即応体制を武器に、着実にシェア拡大を進めました。
営業所は情報発信基地としてカタログを豊富に取り揃え、迅速な提案活動を展開。所員は「小回りをきかせた即応体制」を合言葉に、地域に密着した営業を推進しました。

1990年(平成2年)4月
会社・制度
誕生日休暇制度スタート
1990年4月1日より「誕生日休暇制度」が導入されました。社員本人の誕生日、もしくは家族など大切な人の誕生日に合わせて、年間1日の特別休暇を取得できる制度です。
この制度は、社員がプライベートを大切にし、家族や身近な人との時間を過ごすことを支援するものとして始まりました。大切な人とハッピーな1日を共有できるようにとの思いが込められており、社員の働きやすい環境づくりと会社の人事施策の一環となりました。
1990年(平成2年)10月
会社・組織
宮地照明に技術部が発足
1991年、宮地照明に新たに「技術部」が発足しました。照明の専門性を高め、設計・施工における技術力を強化することを目的としたものです。
運営方針として「照明の理念や哲学を理解し社内技術の向上を図ること」「技術を経営戦略の柱とすること」「人にやさしく快適な生活空間をつくること」を掲げ活動を進めました。
1990年(平成2年)12月
会社・その他
「ゆとり創造賞」を受賞
1990年12月20日、高知労働基準局より「ゆとり創造賞」を受賞しました。高知県の企業としては初めての受賞であり、「社員の幸福計画」として進めてきた取り組みが評価されたものです。
誕生日休暇の新設やフレックスポリデーの導入、有給休暇日数の引き上げなど、社員の生活を豊かにするための施策が公的に認められたことは、働き方改革の先駆的な一歩となりました。

1991年(平成3年)3月
会社・制度
新人事制度(職能資格、職能給、目標面接、能力開発、人事考課)制度スタート
1990年3月21日より、新しい人事制度が導入されました。制度の柱は「職能資格制度」「職能給制度」「目標面接制度」「能力開発制度」「人事考課制度」の五本立てで、社員一人ひとりの能力を正しく評価し、成長を後押しする仕組みです。
職能資格制度では、保有能力に応じて等級を設定し、公平な処遇を実現しました。職能給制度は、この資格に基づいた給与体系で、努力や成長が直接的に反映される仕組みです。さらに、目標面接制度を通じて上司と部下が目標を共有し、能力開発制度により必要な知識やスキルを習得する機会を整備しました。人事考課制度では、職務遂行の成果や姿勢を多面的に評価し、キャリア形成を支援しました。
1991年(平成3年)10月
会社・組織
技術センターを高知電材住建営業部高知支店内に開設
1991年10月1日、高知支店内に「技術センター」を開設しました。空調や音響などの専門分野で、提案から設計・施工・調整まで一貫して対応できる体制を整え、施工込み販売の拡大を進めました。
また、お客様にとって大変手間のかかる施工業者との調整や、施工図・完成図面の作成業務を引き受けることで、工事全体をスムーズに進められるよう支援しました。信頼と技術を基本に、顧客に最も近い存在として付加価値の高いサービスを提供する拠点となりました。
1991年(平成3年)12月
会社・その他
一般建設業・電気工事業の建設大臣認可を受ける
1991年12月11日、一般建設業および電気工事業の建設大臣認可を取得しました。これにより、照明器具など電設資材の販売に加えて電気工事を含めた一貫受注が可能となりました。
電気工事業法では、建設業法に基づき電気工事業者の資格と工事の適性が求められるため、認可取得は信頼性の向上と事業領域の拡大に大きく寄与しました。認可を受けたことで、照明器具の取付工事などを「登録電気工事業者」として正式に請け負えるようになり、顧客に対して資材販売と工事施工を組み合わせたサービスを提供できる体制が整いました。
1992年(平成4年)2月
会社・事業所
生活文化事業部「ラ・ヴィータ annex」を開設
1992年、生活文化事業部の拠点として本町ツインビル別館「ラ・ヴィータ annex」が開設されました。建物は地上9階建てで、延床面積は約1,200㎡。1階の駐車場、2階の照明器具・ショールーム、4階の光LABOなど、多彩な機能を備えた施設となりました。
annexは、従来の展示・販売機能に加えて、照明やインテリアを実際の生活空間に近い形で体験できる場を整備。お客様にとって快適で身近な住まいづくりの提案を可能にしました。
1992年(平成4年)3月
会社・制度
リフレッシュホリデーの導入
1992年3月21日より、新たに「リフレッシュホリデー」制度が導入されました。勤続10年の社員には連続7日間、勤続20年の社員には連続14日間の休暇が付与される制度で、心身のリフレッシュや視野を広げることを目的としたものです。
取得期間は毎年3月21日から翌年3月20日までの1年間とされ、導入時にはすでに勤続20年を経過している社員も対象となりました。休暇中は次代を担う社員が業務を代行することで、人材育成にもつながる仕組みとなっています。
1992年(平成4年)9月
会社・組織
宮地電機グループ4社を合併し新生・宮地電機がスタート、決算を3月とする
1992年9月21日、宮地電機株式会社をはじめとするグループ4社が合併し、新生・宮地電機株式会社が発足しました。バブル経済崩壊後の厳しい環境下で持続的な成長を図るため、分散していた経営資源を集約し、効率化と総合力の発揮を目指したものです。
合併は宮地電機株式会社を存続会社とする吸収合併の形式で行われ、同時に決算期を9月から3月に変更。経営管理の透明性と機動力を高める体制づくりが進められました。このとき、将来を見据えた本格的な事業部制の導入に向けた検討も始められました。

1992年(平成4年)11月
会社・その他
宮地恒治会長永眠(享年79歳)
1992年11月7日、宮地電機創業者である宮地恒治会長が逝去されました。享年79歳でした。
11月9日に高知市神田のご自宅で葬儀が営まれ、続いて11月26日には高知市の葬祭会館にて社葬が執り行われました。葬儀には社員や取引先をはじめ、延べ1,000名を超える参列者が集い、地域からも厚い哀悼の意が寄せられました。
恒治会長は1946年の創業以来、電設資材販売を礎に会社を成長させ、地域社会とともに歩んできました。その経営姿勢は「厳しさと温かさ」を兼ね備えたもので、多くの社員や関係者に深い影響を与えました。

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1993年(平成5年)3月
会社・制度
マイライフ勤務制度スタート
1993年3月21日、育児と仕事の両立を支援する「マイライフ勤務制度」が導入されました。所定勤務時間での勤務が困難な女子社員を対象に、通常より短い勤務時間で働くことを可能にしたもので、社員が能力を十分に発揮できる環境づくりを目的としています。
制度では、子どもが3歳に達するまでの期間を上限に、6時間以上8時間未満の短時間勤務を30分単位で設定できる仕組みを整備。役職や給与は継続され、安心して勤務を続けられる体制となりました。この制度は、社員のワークライフバランスに配慮した先駆的な取り組みであり、長く働き続けられる職場環境づくりの基盤となりました。
1993年(平成5年)5月
会社・事業所
高知市本町に生活文化事業部「ラ・ヴィータ高知店」を開店
1993年5月25日、構想から約4年半をかけて高知市本町に生活文化事業部「ラ・ヴィータ高知店」が開店しました。
オープン当日は2,000人を超える来館者でにぎわい、1週間で延べ1万1,600人が訪れる盛況ぶりを見せました。レストランは連日満席で、予約が困難になるほどの人気となり、館内のショップではイタリアからの輸入品や陶器、アクセサリーなど、高知では手に入りにくい商品が注目を集めました。
ラ・ヴィータ高知店は、販売・飲食・文化を融合した複合施設として、地域に新しいライフスタイルと文化を提案する拠点となりました。


1994年(平成6年)3月
会社・組織
事業部制を導入し、電材事業部・照明事業部・オートメ開発事業部・生活文化事業部の4事業部制となる
1994年3月21日から本格的な事業部制が導入され、電材事業部・生活文化事業部・照明事業部・オートメ開発事業部の4事業部体制がスタートしました。
各事業部は独立採算的に運営される仕組みとなり、責任と権限が明確化。効率的な経営と人材育成を可能とし、市場変化に迅速かつ柔軟に対応できる体制が整いました。
1994年(平成6年)3月
会社・制度
マタニティー勤務制度がスタート
1994年3月21日、女性社員が安心して働き続けられるように「マタニティー勤務制度」が導入されました。所定勤務時間での勤務が困難な場合に、6時間以上8時間未満の範囲で短時間勤務を選択できる制度で、出産・育児を担う社員の母性を保護し、能力を十分に発揮できる環境づくりを目的としたものです。
役職や社員群は勤務前の状態を引き継ぎ、給与や退職金も勤務時間に応じて算定される仕組みが整えられました。
1994年(平成6年)5月
製品・サービス
ももLight発売開始
1994年5月21日、オリジナル照明器具「ももLight」が発売されました。社員公募によりネーミングとデザインを決定し、親しみやすさと暮らしに寄り添う照明を目指した商品です。
「ももLight」はダウンライトを中心に、一般住宅から商業施設まで幅広く利用できるラインアップを揃え、照明部門の主力商品として展開されました。発売当初から反響は大きく、照明事業の拡大とブランドイメージの向上に貢献しました。

1994年(平成6年)7月
会社・事業所
松山市南堀端に「良品・ロープライス」ミヤジライトショップ リニューアルオープン
1994年6月27日、松山市南堀端に「ミヤジ・ライトショップ」がリニューアルオープンしました。新しいコンセプトは「良品・ロープライス」で、住宅照明専門メーカーからの大量仕入れによるコストダウン、3年間品質保証付きの商品展開、そして即日持ち帰り可能な豊富な在庫が特徴でした。
商品はバーコード管理され、ボスレジの導入により会計処理も効率化。さらに簡易取り付け型を中心に揃えたことで、顧客自身での取り付けが可能となり、利便性が大きく向上しました。

1995年(平成7年)4月
会社・事業所
電材事業部阿南営業所を開設
1995年10月3日、電材事業部の新拠点として徳島県阿南市に阿南営業所が開設されました。
当時、阿南市南部には四国電力火力発電所の建設計画が進められており、地域の需要拡大に対応するため営業体制の強化が求められていました。阿南営業所は、特需対応とあわせて地元工事業者へのきめ細かなサービス提供を目的に設置され、所長以下3名体制で業務を開始しました。

1995年(平成7年)10月
会社・制度
電材事業部 地域別営業体制(県別営業部長制)をスタート
1996年3月、電材事業部は従来の広域的な営業体制を改め、地域密着型の「県別営業部長制」を導入しました。これは営業所の権限と責任を強化し、各県の市場特性に応じた迅速な対応を可能にすることを目的としたものです。
制度導入により、四国4県それぞれに営業部長を配置。地域ごとに販売戦略を立案・実行できる体制が整い、顧客へのサービス向上とシェア拡大を図りました。
1996年(平成8年)3月
製品・サービス
オリジナル商品「ももファン」発売
1996年3月3日、宮地電機のオリジナルブランド第2弾として「ももファン」が発売されました。前年に登場した「ももLight」に続くシリーズ商品で、品質が良く使いやすいことに加え、価格も手頃であったことから、多くの顧客から高い評価を得ました。
天井埋込形の換気扇として、住宅市場や四国の量販店などで定番商品へと成長。自社ブランド商品の拡充を通じて、照明・電設資材分野における提案力の強化に寄与しました。

1996年(平成8年)10月
会社・組織
オートメ開発事業部を本社総務部に吸収し、3事業部制とする
1996年(平成8年)11月
会社・事業所
高松ビルが完成。電材事業部・電材事業部高松支店・照明事業部高松支店が移転。
高松市木太町に新社屋「高松ビル」が完成し、電材事業部、電材事業部高松支店、照明事業部高松支店が移転しました。敷地面積995㎡、延床面積1,980㎡、鉄骨造5階建の規模を誇り、1階は入出庫ターミナル・売場、2階は電材・照明事業部高松支店事務所、3階は電材事業部本部事務所、4・5階は倉庫・食堂・会議室等を備えています。物流機能と事務機能を一体化した効率的な営業拠点として稼働を開始しました。

1996年(平成8年)11月
会社・その他
会社設立50周年を迎える
1996年11月、宮地電機は会社設立50周年を迎えました。節目を記念し、1997年2月に高知市内で全社員を集めた「HEAT UP MIYAJI ’97」を開催し、全社一丸となって次の50年に向けて歩む決意を新たにしました。
また、この周年を機に新たな社章を制定し、ボランティア休暇制度の導入や「お客様レポート」の実施など、未来を見据えた制度づくりにも取り組みました。


1996年(平成8年)12月
会社・事業所
本社総務部を高知市神田へ移転
1997年(平成9年)1月
会社・その他
宮地彌典社長が高知県教育委員会委員長に就任
1997年(平成9年)3月
会社・制度
ボランティア休暇制度の導入
1997年3月21日、社会貢献活動を推進するため、社員が地域や社会のボランティア活動に参加できるよう「ボランティア休暇制度」を導入しました。毎年5日間の休暇取得が可能となり、環境保護や福祉活動など幅広い分野で社員が自主的に活動できる仕組みが整えられました。
1999年(平成11年)4月
会社・制度
成果主義人事制度スタート
1999年4月21日、宮地電機は人事制度を「成果主義人事制度」へ移行しました。勤続年数や年齢に左右される従来の評価方法を改め、社員一人ひとりの成果を正当に評価する仕組みとすることで、意欲と能力を最大限に引き出すことを目指しました。経営環境の変化に対応し、会社全体の競争力を高めるためには、成果に基づいた公正な処遇が不可欠とされたためです。新制度では目標管理の徹底や評価基準の明確化が進められ、社員の成長と組織の成果を両立させる基盤が整いました。
1999年(平成11年)9月
会社・組織
照明事業部高松支店住宅デザイン課が生活文化事業部生活デザイン部高松住宅デザイン課に組織変更
1999年(平成11年)10月
会社・事業所
高松市木太町に生活文化事業部「ラ・ヴィータ高松店」を開店
1999年10月1日、生活文化事業部の新店舗「ラ・ヴィータ高松店」が開店しました。高松市中央通りのライトショップから木太町へ拠点を移し、店内にはイタリア製をはじめとする多彩な照明器具や、スタイルに合わせて選べるカーテン、さらにエアコンなど住生活を彩る商品を揃えました。「あかり美しく」をコンセプトに、地域密着型の提案型店舗として新たなスタートを切りました。

